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ja:word_processor_plugin_usage_classic [2012/04/21 16:21] – created odon
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 +======  Zotero Word プラグインの使用 ======
  
 +**注意** 以下の説明は Microsoft Word 用 Zotero プラグインについて書かれていますが、LibreOffice/OpenOffice/NeoOffice 用のプラグインの利用法もほとんど同じです。
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 +====== プラグインの外観 ======
 +このプラグインの [[/support/word_processor_plugin_installation_for_zotero_2.1|インンストール]] が完了すると、一行に並んだアイコン({{word_integration/word_plug-in_2-1.png?150&nocache&nolink}}) があなたのMicrosoft Wordのツールバー上(Word for Mac 2008 および 2011の利用者の場合は、スクリプトメニューの[[kb/no_toolbar_in_word_2008_plugin|これらの項目]] )に見えるはずです。これらの7個のボタンによって、あなたが作成するMicrosoft Word 文書の中の参考文献を管理することが出来ます。一番左から右へ向かって、出典の挿入、出典の編集、参考文献一覧の挿入、参考文献一覧の編集、文書設定、およびフィールドコードの除去のためのボタンとなっています。
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 +もしもワープロ・ソフト上でこのプラグインが見えない場合は、 [[/support/word_processor_plugin_troubleshooting|問題解決]]の手引きに従ってください。 
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 +====== 出典の挿入と編集 ======
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 +あなたのコレクションの中からどれかを出典として挿入したいときには、第一のボタン「**Zotero Insert Citation**」({{word_integration/zotero_insert_citation.gif?nocache&nolink}})をクリックしてください。これがもしその文書ではじめて追加する出典であるなら、[[/support/word_processor_plugin_usage#document_preferences |Document Preferences]] ウインドウが開かれます。一覧表からお好みの文献書誌形式を選択してOKをクリックしてください。
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 +形式を選んぶと、 “**Add Citation**” ウインドウが開きます。このウインドウ上でコレクションを並べ替えて、引用したい文献項目を選択してください。ウインドウ下部に表示される箱を使って、特定のページ番号を追加指定することもできます。カーソルを本文の出典表記部分に置き、「**edit citation button**」({{word_integration/edit_citation.gif?nocache&nolink}})をクリックすることで、後からでもこの画面に戻ってくることができます。
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 +{{word_integration/add_citation.gif?nocache&nolink}}
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 +==== ページ番号やその他の特定情報の入力 ====
 +ある出典に、(Schumpeter 1962, 32)というように、ページ番号を付記するには、 the add citation window: {{ :word_integration:zotero_word_plugin_pages.png?160&nocache&nolink}}の下部右側に表示されるlocator 欄にページ番号を入力してください。もちろん (32-35 or 32f.)というようにページ範囲を付記することも可能です。
 +{{ :zotero_word_locator_selection.png?75&nocache&nolink}} 
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 +ドロップダウンメニューから適切なlocatorを選ぶことで、その他の特定情報、章、段落、篇などを付記することも可能です。Zoteroは適切な見出しを出典に追加します。たとえば(Schumpeter 1962, ch. 1)という具合です。Locator の見出しはすべての文献書誌形式が対応している訳ではありません。もし問題をみつけたら[[http://forums.zotero.org/11/|Zotero フォーラムに投稿]] して下さい。
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 +文献書誌形式のうち"ibid."(前記の個所に、同書に、同ページに、同章に、同節に)を使うものは、ふたつの連続する出典が同じ文献の同じページや章などを参照しているかどうか("ibid."が表示されます)、または異なるページを参照しているか("ibid., 32"というように表示されます)を自動的に識別します。
 +====接頭と接尾フィールド====
 +時には出典表記の中に自由な記述を含めたい場合があります。たとえば(see Smith 1776  for the classic example)。 {{ :word_integration:zotero_word_plugin_affixes.png?135&nocache&nolink}} 
 +「add citation window」の、接頭 prefixと接尾suffixフィールドによって、右に表示される例のような出典表記を生成することが可能です。
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 +==== 著者名の省略: 本文中で著者名に言及する場合====
 +とりわけ著者-日付型の文献書誌形式においては、本文中で著者名に言及すると、その後の括弧の中の出典表記からは著者名を除くことが一般的です。たとえば "...according to Smith (1776) the division of labor is crucial..." 下右側の"**suppress author**" ボタンをチェックするとこのような出典表記を作ることが出来ます。著者名 ("Smith") を本文の一部としてワープロソフト側で記入し、それから出典を "suppress author"がチェックされた状態で挿入すると、発表年だけが括弧の中に表示されます (1776). 
 +====一カ所の引用に複数の出典を含む====
 +複数の出典を一回の引用個所に含むとき、たとえば番号による引用の場合なら[2,4,7]、著者名-日付形式なら(Smith 1776, Schumpeter 1962)、あるいは脚注型の引用形式の場合、複数の作品をひとつの脚注に入れる場合、"**Multiple Sources**"ボタン{{:word_integration:zotero_word_plugin_multiple_source_button.png?90&nocache&nolink}}を使ってください。ある文献を追加するには、中央のパネルでそれを選択して、右向き矢印をクリックしてください。また、ある文献を引用から取り除くには、その文献を右側のパネルで選択して、左向き矢印をクリックしてください。
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 +{{:word_integration:zotero_word_plugin_multiple_sort.png?nocache&nolink}}
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 +===複数の出典を並べ替える===
 +ある文献を選択して、上向き、下向きの矢印を使うことで、文献が出典表記個所で示される順序を変更することが出来ます。いくつかの文献書誌形式では、引用における順序が(アルファベット順、年代順など)定められています。右側のパネルの上部にある"**Keep Sources Sorted**"チェックボックスをチェックすることで、このような順序を強制することができます。
 +**このチェックボックスは並べ替えの順序を指定する文献書誌形式を使っているときだけ表示されます。** 
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 +===接頭、接尾を複数出典表記に適用する===
 +接頭(prefix)および接尾(suffix)は複数同時引用の個々の文献について指定することが出来ます。よって"(see Smith 1776 for the classic example; Marx 1867 presents and alternate view)"というような出典表記も可能です。両方の文献を同じ引用箇所に含み、Smithの文献を右側のパネルで選び、"see"を接頭(prefix)フィールドに入力し、"for the classic example" を接尾(suffix)フィールドに入力します。次にMarxの文献を右側のパネルで選択し、"presents the alternate view"を接尾(suffix)フィールドに入力します。このようにして、長くて複雑な脚注であっても接頭、接尾フィールドを使うだけで作成することが出来ます。
 +==== Show Editor ボタン ====
 +出典表記をプレビューで事前確認したければ、{{:word_integration:show_editor.gif?nocache&nolink|}}ボタンをクリックしてください。出典編集ボックスが、出典追加ウインドウの下部に見えるでしょう。出典をここで編集することも出来ますが、以下に示す警告にはじゅうぶん注意してください。**一度"show editor"フィールドを編集すると、その引用はZoteroデータベースの変更も、引用形式の変更も反映しなくなります**。**決してワードプロセッサを使って引用個所を編集しないようにしてください。**Wordを使って、あなたが引用個所に入力したものは(あるいは削除したものは)、次にZoteroがあなたの文書を更新する際に自動的に元に復元されてしまいます。**最悪の場合、とくにブックマークを利用していてる場合、あなたはその引用個所を破壊してしまう恐れがあります。**
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 +{{:word_integration:edit_citation.png?nocache&nolink|}}
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 +OKをクリックするとき、文書中に正しく形式が整えられた出典が見えるはずです。
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 +===== 参考文献一覧の挿入と編集 ====
 +あなたがこれまでに引用した文献をすべて含む参考文献一覧を作成するには、“**Zotero Insert Bibliography**” ボタン({{word_integration/zotero_insert_bib.gif?nocache&nolink}})をクリックしてください。
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 +**Edit bibliography**({{word_integration/edit_bib.gif?nocache&nolink}}) ボタンを使うと既に文書中に挿入された参考文献一覧を編集することが出来ます。まだ本文中で引用していない文献を文献一覧に加えることも出来ますし、すでに引用されている文献を一覧から取り除くことも出来ます。下部左に見える"Revert All"ボタンによって、すべての編集を無効にして元に戻すことができます。
 +=====Document Preferences =====
 +**Document Preferences** ダイアログは、初めて出典を文書に挿入する際に現れます。 このダイアログ画面には、"**Set Document Preferences** ボタン" ({{:word_integration:zotero_set_doc_prefs.gif}})をクリックすることでいつでも戻ることができます。このダイアログ画面の最上部で、文献書誌形式の選択と変更が可能です。その下では、脚注または巻末注を選ぶことが出来ます。このオプションは、Chicago Manual of Style (Note with Bibliograph)などの、注に基づいた引用形式のみで利用可能です。脚注・巻末注の形式および、注以外の引用形式を使っているときの脚注のための初期設定はワードプロセッサによって調整することができます。
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 +このダイアログ画面の下部では、Zoteroが文書中に引用を埋め込む方式を選ぶことが出来ます。Wordにおいては「Field フィールド」または「Bookmarksブックマーク」、OpenOfficeにおいては「Reference Marks」と「Bookmarks」から選ぶことが出来ます。引用をWord およびOpenOfficeの両方で挿入および編集する予定ならば、「Bookmarks」を選ぶ必要があります。//それ以外のすべての場合は、デフォルトの「Fields」または「Reference Marks」を選ぶことを強く推奨します。// 
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 +{{word_integration/doc_pref.gif?nocache&nolink}}
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 +===== プラグインのその他のボタン =====
 +"**Zotero Refresh**" ({{word_integration/zotero_refresh.gif?nocache&nolink}}) ボタンは、Zoteroコレクションにおけるあらゆる変更を反映するようにあなたの引用を更新します。
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 + ({{word_integration/zotero_set_doc_prefs.gif?nocache&nolink}})はDocument Preferences ウインドウを再び表示させ、文献書誌形式の変更ができます
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 +**Remove Zotero Fieldcodes**ボタン ({{:word_integration:zotero_remove_field_codes.png?nocache&nolink&25}}) は Zotero と文書間の//すべての//連絡を取り除きます。この機能は、原稿を出版社または雑誌へと投稿する直前に便利でしょう。**この機能を実行する際には、必ず文書の複製を準備してから行うことを強く推奨します。**あとでもう一度Zoteroを使って編集したくなるかもしれませんから。
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 +====== 問題解決 ======
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 +Wordプラグインを使用中に問題にぶつかったら、[[word processor plugin troubleshooting]] pageを参考にしてください。